妖精と遊ぶ庭 |
2006年春竣工 中央区の、テラスハウスのお庭です。 施工前↓ どうしてもお向かいの擁壁とフェンスが目に入ってくる状態でした。 妖精と話が出来る小学3年生のお子さんが望んだのは「妖精の庭」。 このすばらしい感性を伸ばせるような庭にしよう! でも、甘すぎず、大人も楽しめる庭でなくっちゃ! と、知恵をしぼりました。 正面の高さ3Mの板壁は、圧迫感のないよう白く塗装した米杉。 壁の向こう側の溝掃除が出来るよう、下部が取り外し可能になってます。 ベンチは移動させやすいよう、3つに分割。 板壁の真ん中には、フォーカルポイントの丸い窓。小鳥は白山陶器のもの。 自動点灯する照明。信楽焼きのランタンの中にローボルトライトを入れてます。 傍らには、お施主さんのMさんが購入された、白山陶器の猫ちゃんが。 猫よけ神様(?)です。(^^) 花壇には、お子さんと収穫を楽しんで欲しいなあと、実のなる植物 ・・・ジューンベリー・ブルーベリー・ワイルドストロベリーも植えました。 「花いっぱいの庭にしたい」というご希望に沿い、花苗も多めに植えてます。 マルチング(植物の根元を腐葉土などで覆うこと)は、ウッドチップとバーク堆肥との二色使い。 お手入れの時の足場として 石をところどころに埋め込んでます。 室内から見て左側の花壇。↓ ジューンベリーや グレヴィレア「ロビンゴードン」が植わってます。 手前に見える白い板張りは庭への階段。もとはコンクリートでしたが、 米杉を張って、デッキ風に。ここにも座れますね。 右側の花壇。↓こちらにはブルーベリーなどを植栽。 地面は、花壇スペースを広めに残しながらも、ネコ対策で 土モルタルとしました。 水栓の足元からずっと続く石張りの小道。↓ この曲線ラインは現場でgouさんとバトルしながら決めたものです。^^; でも結果的にはMさんも喜んでくださり、よかったよかった。(^^) 水栓もシンプルに。足元の石張りは、小道ラインへとつながっています。 上に物置収納のついたエアコン室外機カバー。↓ 元はガルバ鋼板の屋根の予定でしたが、場所が軒下で雨の心配がそれほどないし、 現場チーフ池見君の意見により、雰囲気の柔らかい 「all米杉」にしました。 扉は押すと開きます。通販にもこんなイイの、ないですよね? 最後にもう一枚☆↓ *************************************************** なんといっても嬉しかったのは、お施主さんとご一家がとても喜んでくださったことです! こんなハプニングもありました。 地面をモルタルで固め、庭のおおかたの形が出来た日、帰宅途中にMさんから 慌てた声で電話が。 「お兄ちゃんが! 庭を見た途端、喜びのあまり庭にダイブして、、、 モルタルに足跡がついてしまいました!」と。 急いで私もgouさんに電話。 でも gouさんは、話を聞くと、超愉しそうな大笑い!! 「応急措置の仕方はMさんに電話しとくよ。それでだめだったら手直しすればいいし。 手直しなんてどうってことないよ。それより、そこまで喜んでくれたことが嬉しいし、 かわいい!」 ・・・同感!!(*^_^*) そして、足跡は、器用なMさんが上手に措置し、きれいに直ってました☆ Mさんからも喜びの声が届いてます。 *「ずうっと庭を眺めてて、庭ニートになりそう!?」という名言(~o~)をはじめ、 *「いつも雨の日はなんとなく憂鬱であまり好きではなかったけど、 雨に打たれしっとりした庭の表情を見てると愉しくて」 *「庭を見ると、幸福感でいっぱいになって、ママいらいらしなくなりました」 *お嬢さんと「“かわいいね〜”の連発で、体操座りで庭を眺めていました。」 そして *「庭ひとつで日常は変わるのですね」と! もう、ホントに、わたしも、涙が出るほど嬉しいです。 Mさん、ありがとうございます! これからも、庭便り、聞かせてくださいね! |