太宰府連歌屋の家


最後に
ハード面の庭造りが一通り終わって、今はさわやかーな充実感があります。
なんといっても職人さんたちと一緒に庭造りの過程を思う存分楽しんだ!という爽やかさです。
工事中ご迷惑をおかけした近所の方、私の欲張りとこだわりにとことん付き合ってくださった上田さんたちに心から感謝しています。


特別編集・・・
お施主さん自らによる解説付きです。思いの詰まった素敵な文章をご覧下さい。
題して「我が家の庭作りレポート」。




亜鉛メッキ階段
我が家は、敷地に段差があり、2階玄関に面した道路から資材等を搬入するには、1階の南側敷地に降りるための階段が必須でした。
既成のアルミ階段も見積もりを取ったのですが、狭いスペースを有効活用するために、設計士さんに依頼して、オリジナルの階段を作ってもらう事にしました。
(それもアルミ製のとほとんど変わらない予算で。)
鉄骨に亜鉛メッキなので塗り替えの心配もなく、とても頑丈です!手すりも、子供が間から落ちたりしないように考えてくれています。
基礎部分を既存のコンクリート足場に広くつなげて、勝手口からも庭からも昇り降りしやすくなっており、階段の裏側は鉢などの収納スペースとして使えます。
この基礎部分に、前からやってみたかった「ビー玉埋め込み」をしてもらいました。(ビー玉は100円ショップで購入。)
これは見積もりの段階では予定していなくて、あとから上田さんに「ちょこっと可愛くビー玉とか埋めてみたいんですけど…」とお願いしたところ、「おやすい御用ですよ!」と、上乗せなしでやってくれました。(^.^)
この階段が出来上がったとき、まさに「庭造りへの道が開けた!」という感じで感動でした。何しろこれまでは、1階からゴミや植木鉢を家の中を通して持って上がらなければならず不便だったのです。
さらに嬉しかったのは、私が喜ぶ姿を見て、上田さんが設計士さんに「喜んでもらえてよかったね.」と話しかけると、設計士さんが、ホントにうれしそうに顔をほころばせ、「うれしい」と言ってくれたことです!私も嬉しいし、作ってくださった方も嬉しいと言ってくださる…心の通い合う仕事って、こういう事を言うんだろうなあー、と胸がきゅんとしました。
かくして、皆の喜びのうちに我が家の庭造りへの道は開かれたのでした!
 
 
 
    着工前


ウッドフェンス
南側の庭は、部屋からの奥行きが浅く面積も広くないので、広がりの感じられる横板張りにしました。
柱はメンテナンスの要らないセランガンバツ、横板は杉材。塗りなおしは杉部分を3年おきくらいに…ということです。
塗装は、防腐効果の高いキシラデコールで。色は悩みに悩んで一番明るい色目のひとつであるブルーグレーにしました。
最初に明るい色で塗っておくと、飽きてきたときに濃い色へと塗り替えていくこともできるそうです。

柱に塗装しなかったのは、塗りなおしの手間を少しでも省くため、そしてセランガンバツ材のデッキとリンクさせるためです。
下に降りる階段の門扉もアーチ型で可愛いでしょ?(デザイン&製作 by上田さん)

ウッドデッキ
広さは約23u、メンテナンスフリーです。部屋の床の高さに合わせて作ってもらったため約50センチの高さがあります。
床下を収納スペースとして活用できるよう横に扉をつけ、小さな物も取り出しやすいように中に入れるキャスター&引き手つきのワゴンも作ってもらいました。
階段もありますが子供たちは、冒険気分で小端積みの花壇伝いに降りたり、ぴょんと飛び降りるほうがお気に入りのよう。
このデッキのおかげで狭い庭が広く見えるようになりました。
 

ターフ:オーストラリア製シェードセイル
紫外線90パーセントカットというのが、紫外線の気になるお年頃の私には嬉しい限り。
ホースで水洗いできるし、雨を通すので風の強い日以外は張りっぱなしでもOK!のスグレ物。四角い形もありましたが、大きさの都合でトライアングル形に決定。
上田さんがあれこれ知恵を絞って、丈夫なワイヤー入りのロープと金具で取り付けてくれました。素人にはとても思いつきませんね。
ネット通販で購入したので定価の半分ほどで手に入り、満足です。


小端積み花壇&壁泉
前々からずーーっと、憧れていた自然石の「小端積み」!
最初の打合せのとき小端積みの話で盛り上がり、「じゃあ壁泉もつくりましょうか?」との提案に、「我が家に小端積みの壁泉ができるなんて!」と気持ちは天高く舞い上がりました.(^_^)
オリーブの木の足元にあるコックをひねると水が流れます。子供たちはこの壁泉が大のお気に入り!夏には、格好の遊び場になるでしょうね。
それにしても自然石の魅力には何物にも代えがたいものがありますね。私と同年代の上田さんがこれを一人でつくりあげたのを見届けたときは、思わず拍手!でした。
足元は、玉砂利で「流れ」が表現されています。ここも春になればギボウシが芽を出してくる予定です。小端積みの間から自然に生え出してきたかのように植えられたトキワシノブも、心憎い演出ですよね。


飛び石:白御影石
壁泉の真下だけさび色になっています。
デッキの方から見たときに、左側の階段へ続く飛び石の打ち方によって、あたかもそこに小道が続いているような感じを受け、奥行きが感じられます。飛び石の角に植えられた斑入りセキショウが水辺の風景を演出してくれています。




立水栓:ユーカリ材&オーストラリア製蛇口
蛇口は、動物型のラブリーなものもありましたがシンプルなT字型にしました。
バツ材のデッキやフェンス柱に色目を合わせたユーカリ材は、ユーカリオイルを含んでいるため腐りにくいそうです。
水受け部分は、壁泉と合わせて玉砂利を敷きました。春になると足元にギボウシが顔を出して、更に風情が増すはずです。

 
植栽:オーストラリアの植物と既存の植物の組み合わせ
水の流れをイメージさせるサンキスド・ウォーターも、華やかな赤系の花が咲いて素敵ですが、私の一番のお気に入りはスノーインサマー(メラレウカの一種)。常緑の繊細な葉が風にそよそよと揺れてきれいです。六月に咲く、香りのよい綿菓子のような花が楽しみ。
針葉樹のような雰囲気もあり、クリスマスツリーとしても使えるかも・・・と期待しています。枝が柔らかく、重い飾りはつけられそうにないので、ネットタイプの電飾とかリボン程度だったらOKかな。
向かって右側の花壇は私の好きなように植えられるよう、骨格となる植物だけを先に植えてもらいました。落葉している木はプルーンの木です。子供たちが喜ぶのでブルーベリーやグアバ、ユスラウメなど実のなる木が多いです。




                 
 

玄関周り
化粧ブロックの花壇をスペイン製漆喰で塗るのに合わせて、思い切ってタイルもテラコッタ風に変更しました。手すりも新設。
既存のタイルをはがす作業は、上田さんが、玉手箱を開けてしまった浦島太郎のように真っ白になりながらがんばってくれました。おかげで内土間の幅木等にきずひとつ付けずに張り替えることが出来ました。
漆喰の色は、塗ってみて、派手すぎた!といまだに心配していますが、植栽が茂ってくれば気にならなくなるかも?と、風化してくれるのを待ってます。(^_^;)
シンボルツリーは既存のヤマボウシからメトロキャンドル(ナンキンハゼの新種らしい)へ。その名のとおり6月ごろには灯のともったキャンドルのような葉色になるそうです。秋の紅葉とその後の白い実も楽しめる木です。




如何でした?まさにガーデニング好きお施主様の鏡!
文に関して私の編集は一切ございません。
ここまで喜んでいただくと職人冥利に尽きるの一言ですね。


ある日の雪化粧





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